芸術を通じて社会へ恩返しをしたい──みなとシティバレエ団の原点
みなとシティバレエ団は、舞台作品の上演にとどまらず、芸術を通じて社会に価値を届けることを理念に活動してきました。ベトナムでの公演、カンボジアの孤児院でのバレエワークショップ、日本国内の児童養護施設の子どもたちを対象とした出張公演や舞台招待など、文化芸術に触れる機会が限られがちな子どもたちや地域に向けた取り組みを継続的に実施しています。
みなとシティバレエ団の活動の根底には、代表・岡脇自身の原体験があります。岡脇は、かつて経済的な事情からバレエを続けることが難しくなった時期がありました。しかしその後、AIS BALLET JAPAN(兵庫県)から手を差し伸べてもらい、授業料免除という形で再び学ぶ機会を得たことをきっかけに、スカラーシップを獲得し、留学を経て、バレエを仕事にする現在へとつながりました。
困難な状況にあるとき、周囲の大人たちや社会に助けられた経験があるからこそ、今度は自分が大人になった立場で、芸術を通じて社会へ恩返しをしたい。その思いが、みなとシティバレエ団の活動の出発点であり、今日まで一貫して大切にしてきた価値観です。
みなとシティバレエ団は、バレエで直接お腹を満たすことはできなくても、体験の格差を埋めることはできると考えています。子どもたちが本物の舞台芸術に触れ、心が動き、自分の知らなかった世界に出会うことには、大きな意味があります。芸術団体だからこそできる一歩を、今後も着実に積み重ねていきます。
コロナ禍から団を支えてきた、Yuko Takemura(Studio-SGI)との信頼関係
本公演の主催を務めるYuko Takemura(Studio-SGI)は、みなとシティバレエ団にとって、長年にわたり活動を支えてくださってきた大切な協力者です。
特にコロナ禍においては、舞台芸術活動の継続が極めて困難になる中、いち早く公演機会をご提供いただき、無観客でのオンライン配信公演の実施にもつながりました。その後も継続的に舞台機会を提供いただき、みなとシティバレエ団にとって大きな支えとなってきました。
今回の『ドン・キホーテ』は、新たな協業の第一歩であると同時に、こうした長年のご縁と支援の積み重ねの上に実現する公演でもあります。
大人バレエアカデミーとの提携背景──理念と実装を両立するパートナーとして
大人バレエアカデミー代表の猪野恵司氏とは、コロナ禍以前から交流があり、みなとシティバレエ団はその活動を継続的に見てきました。
猪野氏は、「バレエ界をより良くしたい」という思いを、言葉だけでなく事業として形にし、実績として積み上げてきた人物です。大人バレエアカデミーの展開にとどまらず、バレエ界への還元、人材や雇用の広がり、裾野拡大の循環づくりまで見据えて活動している点に、みなとシティバレエ団は深い共感を寄せています。
今回の提携は、単発の出演協力ではなく、理念・行動・将来像を共有できる相手との協業として位置づけています。みなとシティバレエ団は、今後も理念を共有する団体・企業・個人との連携を広げながら、芸術による社会貢献の実装を進めていく予定です。
代表コメント
みなとシティバレエ団 代表 岡脇
私自身、経済的な事情で一度バレエから離れざるを得なかった時期がありました。それでも、周囲の大人たちや社会に助けてもらい、もう一度踊る機会をいただき、スカラーシップをきっかけに留学し、いまこうしてバレエを仕事にすることができています。
だからこそ、芸術に関わる者として、社会に何を返していけるのかを常に考えてきました。バレエでお腹を満たすことはできないかもしれません。けれど、体験の格差を埋めることはできると私は信じています。子どもたちが本物の舞台芸術に出会い、心が動き、自分の知らなかった世界に触れることには、大きな意味があります。私たちは、芸術団体だからこそできる一歩を、地道に積み重ねていきたいと思っています。
また、今回の公演を語るうえで欠かせないのが、主催の竹村先生(Yuko Takemura / Studio-SGI)の存在です。竹村先生は、みなとシティバレエ団に対して非常に早い段階から手を差し伸べてくださった大切な方です。特にコロナ禍の時期には、「うちの舞台を使えば」と舞台の機会を提供してくださり、無観客でのオンライン配信公演を実施することができました。舞台芸術そのものが止まりかけた時期に、そうした機会をいただけたことは、団にとって本当に大きな支えでした。その後も、ほぼ毎年のように舞台の機会をくださり、今日まで継続的に支えていただいています。
猪野さんとは、コロナ禍の少し前からご縁があり、長くその活動を見てきました。私の周りにも「バレエ界を変えたい」と語る人はたくさんいましたが、猪野さんはそれを本当に事業として形にし、実績として積み上げてきた数少ない人だと感じています。大人バレエアカデミーの展開もそうですし、単に教室を増やすということではなく、バレエ界に還元し、雇用を生み、裾野を広げ、循環をつくっていこうとしている。その視点と行動力は、本当に素晴らしいと思っています。
発信だけを見ていると、強い印象を持たれることもあるかもしれません。でも、実際に話し、仕事をし、考えに触れると、非常に優秀で、仲間思いで、従業員思いで、何よりバレエに対する愛情がとても深い人です。年下の私の意見にもきちんと耳を傾けてくれる柔軟さもあり、この人なら一緒に新しいことを形にしていける、そう思えたことが、今回ご一緒する大きな理由の一つです。
みなとシティバレエ団はこれから、理念だけでなく、持続可能な形で自立し、100年続く団体を目指していきます。そして所属するダンサーたちが、「自分の所属しているバレエ団は社会にとって意味のあることをしている」と誇りを持てる団体にしたいと思っています。周囲の人から「そのバレエ団、いいね」「社会にいいことをしているね」と言ってもらえることが、ダンサーたちの誇りにも、団体の力にもつながると信じています。
今回の大人バレエアカデミーとの提携、そして竹村先生の変わらぬご支援のもと実現する『ドン・キホーテ』は、みなとシティバレエ団にとって、新たな歩みを象徴する第一回目の公演です。この公演をしっかり成功させ、ここからまた、芸術の力を社会へ返していく歩みを進めていきたいと思っています。
公演概要
| 日時 | 2026年5月5日(火・祝) 19:00 開場 / 19:30 開演 |
|---|---|
| 会場 | 光のホール(三鷹) |
| 主催 | Yuko Takemura(Studio-SGI) |
| 出演 | みなとシティバレエ団 |
| 協力 | 大人バレエアカデミー |
| 後援 | 一般社団法人日本文化芸術振興協会 |
| 運営 | 株式会社LaBALL |
| チケット | チケットを購入する → |
みなとシティバレエ団について
みなとシティバレエ団は、社会貢献特化型のバレエ団として、舞台芸術を通じた社会的価値の創出に取り組んでいます。国内外での公演活動に加え、児童養護施設の子どもたちへの出張公演や招待、文化芸術へのアクセスが限られた人々への機会提供などを通じて、芸術の力をより多くの人へ届ける活動を継続しています。今後は、芸術性・社会性・持続可能性の3つを軸に、長く続く新しいバレエ団の在り方を追求してまいります。